さて、最近は下部組織にも足を運んでいるのでセフより長い時間トレーニングセンターにいるような気がします。幸いにも天気が良いので助かっていますが、とにかく寒い!春が待ち遠しい限りです。
下部組織のスタッフも丁寧に、様々なことを説明してくれるのですごく助かっているのですが、特に驚いたのがスカウトの人数!パートタイムを合わせて50人いるそうで、オランダはもちろんの事、ベルギー、ドイツまでしっかり目を光らせ、優秀な子はすぐに練習に参加させるそうです。しかも、下部組織にはスキル専属のコーチもおり、選手たちには毎週テックニック習得のための宿題が課され、その内容もインターネットを利用して各選手に配信されているそうです。
トップチームのスタッフはそんなに多くないのですが、下部組織には、各年代のコーチ、学習面のサポート用の先生を始め、秘書、用具係、フィジカルコーチ、フィジオ、試合コーディネェター、コーディネーションコーチ、と本当に充実しています。また選手の方も、入れ替わりが激しく、1年毎に篩いにかけられて選定されるので、練習でも、試合でも、その一瞬、一瞬を本当に真剣に取り組んでいる様子が見て取れます。イングランドでもそうでしたが、一度そのレベルから落とされてしまうと、またそこまで這い上がっていくことは非常に困難なことです。小さな頃から厳しい環境で育ち、晴れてトップデビューする選手は一握り、その中からオランダ代表などに選ばれるのは更に少なくなります。技術、体力的な要素が求められるのは当たり前ですが、何より精神的に強くなくてはいけませんね。挫折を何度も繰り返し、乗り越えることで多少のことではプレッシャーと感じないたくましさが備わってくるのだと思います。日本も同じですが、厳しい世界です。